あやめの日々彩々

東京在住会社員、ごはん・家事・旅行など気ままに更新します。

なぜ共働きも専業もしんどいのか を読んで思ったこと

「なぜ共働きも専業もしんどいのか」(中野円佳著)を読んでみました。

元々中野円佳さんのTwitterをフォローしていたのですが、女性の働く状況を見るのに辛くなってしまい、フォローはやめました。

本は、社会の現状やデータ、インタビュー事例などをまとめた構成となっています。私が本を読んで特に心に残った点を書いてみます。

以下本の感想と私の意見です。

 

専業ワンオペの大変さ

専業主婦生活が人生最大の暗い闇、専業主婦の一日、主婦業が忙しいから働けない、後ろめたい、主婦という生き方の選択は自己責任なのか、仕事も子育てもはワガママ?

専業でワンオペで子育てするってこんな大変なんだ!!と思いました。共働きで妻のほうに負担がかかる話はTwitterでよく読んでいたので想像がつくのですが、まず子供を幼稚園に入れるまではずーっと子と過ごさないといけないし、両親も頼りづらかったり、あとママ友との井戸端会議とか。専業主婦なんだから子にコミットしなければという強迫観念にとりつかれてしまうと自分で自分を追い込むし、超大変だーと思いました。小学校に上がったらPTA活動とか(もう減らせばよくない?と思いますが)

専業主夫の事例もいくつか載っており、子どもが小学校に上がると同時にパートや非常勤講師として働いたりして、お金目的…というよりかは「切り替えて自分の時間を持つ」ということを大事にしているそうです。

私の知人で奥さんが東大卒超エリート、旦那さんはバイト生活の方がいるのですが、私から見て結構優雅です。旦那さんもキャリアがありつつ、奥さんの仕事を優先してバイトを選んだそうですが、コンサルしつつ、不労所得もありつつ、お子さん(インターに通わせている)のお迎え→バイト→お迎え→子供とカフェでゆっくり…という生活をお聞きして、「世の中こんな家族もいるんだ…」と思ったことがあります。

転勤、帯同のこと

主婦を生み出す転勤の仕組み、専業主婦サポート前提の転勤、転勤を断ったらクビ、地域限定社員、夫の帯同で仕事を辞める妻、再雇用制度と保活がネック

転勤でのキャリアの断絶についてはTwitterやnoteなどでも何度も目にするし、社会問題として日経でも取り上げられていると思います。

共働きがこれだけ増えているのに、時代に合ってないよな~と思いました。

ちなみに、お隣の国台湾は国がコンパクトなので、国内での「転勤」はないらしく、みんな国内出張で済ませるそうです。

金融や保険の総合職で彼氏が関西→東京転勤になり、これを機に結婚するパターンというのは周りでそこそこ聞くのですが、金融総合職で共働き子育てを続ける人は少ないらしく、転職か主婦になる子が多い印象です。

帯同して働くのもビザの問題もあるしかな~り難しいということが分かりました。シンガポールのビザが下りない話は周りでも聞いたことが合って、トレーニーでシンガポールに行くはずだったのに結局マレーシアになったという話も聞いたくらいなので、どんどんハードルが上がっていくなと思いました。学歴や収入がないと就労ビザが発給されない。

転勤に対して私が思うこと

転勤族で生まれ育ったので、何度も転校してきて、就活するときには「転勤は絶対したくない(地方に住みたくない)し、結婚相手も転勤なら別れを考えるか」と思っていました。

私は生まれが北陸で、育ちは兵庫で(ほどほど都会なので楽しかった)実家が山陰に引っ越したりして、学生時代は田舎で過ごし、それら色々30年生きてきて、田舎より東京が楽しいなという結論に至りました。田舎、とくに地縁がないと生きづらすぎるよ!!!

自分の転勤だったら新天地で頑張るぞ☆となるかもしれないのですが、他人の都合で見知らぬ土地に転勤させられるのは、ストレスフルなことだと感じています。

独身だったら「見知らぬ土地で新しい生活!地方の美味しいものも味わえたり、超楽しい~☆」(実際謳歌している様子をインスタで上げている先輩や友達を見てきた)となるかもしれません。

配偶者さらに子連れで転勤するの超大変。まず引っ越しが大変。実家が引っ越すときに、ごみ袋70袋分出したりしました(物が多いだけかもしれませんが)しかも昔の嫁入りダンスとかアップライトピアノがあったので…

今の夫と学生時代5年間交際していたのですが、夫が最初に内定をもらった会社は全国転勤ありで、結婚するなら別居婚か、卒業と同時に別れた方がいいのかとシビアに考えていました。その後夫は関東県内での異動はある会社に就職、その後転職し、転勤なしの会社に就職することができました!しばらく安泰そうで良かった!!

社会構造上の問題点

主婦に頼った社会構造になっている(PTAなど)というのは目にしてきましたが、本当にその通りだなと思いました。男性が働けなくなるというパターンが想定されておらず、男性の負担もすさまじいと思います。大黒柱が倒れたら一家路頭に迷う…みたいな…

 

みんな家事に完璧を目指しすぎ

高度化する家事、どうして豪華になるのか、機器の導入も自分でやることを増やしている。一汁三菜おふくろの味、もてなし料理、手料理で食卓は笑顔になるか

お弁当頑張りすぎ

海外のお弁当事例をみて、こんな簡素なもの(クラッカーとリンゴとか)で大陸の人はあんなに大きくなる。。。(まぁ夜肉とか食べるんだろうけど)すごい。と思いました。私としては幕内秀夫さんの考え方(子どもは糖質が好き)というのが結構良いなと思います。Yotubeとかインスタの世界は切り離して現実を考えよう!と思いました。

料理頑張りすぎ

副菜とか、というのも納得一汁一菜で良いんだけど…土井さんの考え方が好きです。私は胃が弱いので食べ過ぎると本当に調子が悪いのでごはんと一品と汁物があれば十分すぎます。副菜って食物繊維がおおいもの(海藻やら根菜類)も結構あると思うのですが、あれらを食べると本当に食後苦しいので気を付けています。

 

共働きで良いと感じる点

ずーっと2馬力でガンガン働く必要もないと思うので、必要なだけ稼げればフルタイムでも非正規でもなんでも良いのだとは思いますが、とりあえず双方働いていた方がなにかあったときに助けられるよな!!と思いました。

共働きの悪いと感じる点

フルタイム共働きでパワーカップル!ということを実現できるのはごく少数である(かつ周囲のサポート外注祖父母がないと厳しい)

ちゃんと子育てできるのか?という不安をあおる記事などが多いのでそれに影響されると、一馬力主婦の人に比べて「子どもに申し訳ない」と思うかもしれない

理想の働き方と待遇

2019年、コロナ前に出版された本なので、3年経って状況はまた変わっていると思うのですが、リモートワーク、フレックスという働き方は子育て、介護に向いているな~と思いました。

自分の目指すところ

産休に入り、本を読んで色々考えました。私の状況はかなり恵まれているな~と思いました。

  • 同じ部署の人たちの9割(上司含む)が子持ちで保育園送迎などしている。よってお互い様という空気が醸成されている。他部署の人も育休明けの人がとても多い。
  • コロナが収まっても多分リモートが続く(職種的にも、会社の方針としても)
  • フルフレックス

など諸々これは恵まれている…と思うことが多いです!!実家は遠方ながら義実家は電車で2時間くらいなので、最終手段は近くに引っ越して手を借りることも視野に入れつつ、復帰後の生活を過ごしていきたいと思います。

また本を読んで気づいた点として、今のところは自分の勤労意欲って結構高いなと思いました。夫の収入だけで暮らせないこともないのですが、旅行、買い物、観劇、カフェ、ジュエリー(金額が一番大きいかも)などお金を使うことを全部切り詰めて家やその周辺で細々と暮らす…という生活をするのは今特に望んでいません。フルタイムで働いて、仕事でも成果を出して、年収も上がっていって、家族で旅行に行ったり美味しいものを食べたり、楽しいことを楽しめるときにする!!というのが私の理想だなぁと思いました。

 

私の周りでも、子育てに時間をかけたいから正社員から働き方を変えた子もいます。料理や手芸に凝っていたり、趣味があったり、色々だなぁと思います。私はあんまり家で細々と家庭的なことをする熱意と持続性はないので、価値観の違いだなぁと思いました。

産休に入ったのですが、家にずっといるのが無理な気がする…外に出てたい…となってます。パンやお菓子作りは新たに始めてみましたが、家の中の細々を追求することにそんなに興味が持てないのかも。

 

そもそも男女問わず「働くことが好きか」というのも大きいと思います。私は(好きな仕事であれば)割と働くのがそんなに嫌いじゃないタイプです。今の仕事は新しいことも学べて仕事をしていて楽しいので、来年復帰したらもっとできることを増やしていきたいな~と思いました。

 

楽天ROOMに読んだ本と感想をまとめていくことにしました。

峰なゆかさんの「わが子ちゃん」は妊娠初期のメンタルが分かりみすぎる…マタニティハイみたいなものは全然なく、「この腹の中の細胞は生きているのかどうなのか」と思いながら過ごしていました。

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