あやめの日々彩々

東京在住会社員、ごはん・家事・旅行など気ままに更新します。

共働き・共育て家族マーケティング 読了

共働き・共育て家族マーケティングを読みました~

ジェイアール東日本企画イマドキファミリー研究所が行った全国/首都40km圏の調査データからの、30代子育て世代にモノを売りたいマーケターのためのビジネス本です。

帯のキャッチコピーも興味を惹かれました。

  • 17歳以下の児童がいる世帯の74%は共働き
  • 「夫婦で家計を管理する」若い世代が増加中
  • 共働きママの4割が毎週冷凍食品をつかっている
  • 育休を取得したパパは「おうち時間」の充実に意欲的

 

なるほど面白いな~と思った箇所を紹介します。

帰宅から寝るまでの4時間で家事をこなす

わかる!!保育園の迎え~寝かしつけまで夫婦で分担していますが子どもが生まれる前より体感が短いです。

34歳以下の3割が夫婦でお金を管理

我が家はマネーフォワードで管理しています、収入も同等(転職後私がちょっと上)なのですが同額を共通口座に入れて家族カードで決済しています。

ワーママのライフスタイル

無理なく働きたい、通勤時にネットショッピング、子が就学後きつい(小1の壁)、時間の余裕のなさ、ひとり時間が必要

分かる・・・Xでも良く見る…と思いました。

夫一馬力家計に比べ、共働き夫はブランド決定と購入に寄与する。

例えばお菓子や日用品など。これは私は意識したことなかったのですが確かに夫が日用品買ってくるので昔よりも消費財メーカーは男性向けにマーケティングを考え直す必要があるのかな~と思いました。

家族時間を大事にしつつひとり時間も大事にする

帰省も父方、母方それぞれ子どもとの帰省が増えているそうです。我が家も、お互い友人と遊びに行く時間などを週末確保しています。

働いてもいいよ、から働いてほしい、へ

これは我が家は前提条件として学生時代からの交際であり、職業に対する価値観などもすり合わせしていたので働いてほしいというよりお互い働くのは当然、という意識がありました。あと正直一馬力で細々節約して暮らすのはだいぶ無理がある…自分のポテンシャルを信じており、人並みの野心もあるので、自分の力でお金を仕事で稼いで使いたいというのもあります。経済的自由というのは個人的に重要だと思っています。住宅をペアローンにしたのも控除でのメリットのほか独立心みたいなものもあります。でもこれに関しては与信枠を確保するために夫単独ローンにして私はもう一軒投資用とかに物件を買うというのも考えても良かった…というか今後そういう人が出てくる気がする。

食事の負担の軽減、ミールキット、パターン化

共働き、専業家庭の食卓調査の写真が面白かったです。みんな副菜の数がすごいな…こうあるべき論がまだまだ強いんだな~と思いました。

幼児のおやつに対する考え方が、共働きの場合いも、おにぎり、果物、専業家庭の場合クッキーやチョコが多いという調査結果が興味深かったです。たしかに保育園、おにぎりとか蒸しパン系のおやつが多いし家でもさつまいも等あげるようにしています。また果物は年収高い家であげる傾向にあるとのこと、わかる・・・果物高い・・・めっちゃ喜ぶから買うけど・・・。

共働き家庭は季節イベントを重視する

時間がないなかで日本の四季、歳時記を意識し行事食を取り入れる、祖父母とひな祭りや子供の日、クリスマスなどを祝う率が共働きの方が高いそうです。たしかに専業で実家が近いとかだとしょっちゅう行くからわざわざイベントで集まらなさそうなイメージはあります。

共働き家庭は映画/アウトドア/美術館/水族館/動物園によく行く

これもよく会社の先輩が家族で行った話を聞くのでイメージが沸きます(というか専業主婦家庭が周りにいないので実態がよくわかりませんが)共働きのほうが家族旅行で飛行機をよく使うというのも調査結果で出ているそうです。移動の快適性を重視しているとか。稼いでいる分使えるということなのかな~お金持専業家庭も飛行機乗ってそうですが…

シャチハタのおむつポン!やホットクックの開発秘話も面白かったです。

頭脳担当/実行担当/満足度

家族旅行や買い物などの計画を夫婦適度に分担する方が満足度が高いそうです。わかる…たまに共働きなのに家族旅行の計画~予約まで妻側でめっちゃ不満たまってるポスト(X)が流れてくるのでしわ寄せがいくと不満はたまるよな~と思いました。仕事と違って家庭運営は報酬がないのでなおさら不満は募る気がします。

多用途な広いリビングが好まれる

ひと昔前のマンションはリビング横に和室があり、そこが子どもの遊び場だったり重宝されていましたが今は広めリビングが主流で、おなじ空間でそれぞれ別のことしても「団らん」になる、リビング学習のため子ども部屋は小さめが主流とのことで納得感ありました。リノベで洋室広げて我が家も25畳くらいのリビングにしてみたい・・・

やらなくてもいい、が新しい価値になる

家庭を回すためのタスクは3つに分類できる

①生きるために必ずやらなければならないこと

②必須ではないがやらなければならないと思い込んでいること

③必須ではないが楽しいと思ってやっていること

②をいかに減らすかが重要、一汁三菜を見直すなど、ファミリーコンシェルジュやAmazon定期便などのサービスが紹介されていました。②については、私や夫も専業主婦家庭に育ってきて、専業主婦ほどの家事クオリティは無理だけどやらなきゃいけない…と仕事復帰前に気が重くなったりしたこともありました。

たとえば保育園の服が若干大きくて裾上げしたら今着れる…等です。裾上げ、一応してみたんですが一度乾燥機を回したら糸が切れてしまい、丈夫な糸を買いに行こうと思って止まっています。まだ子どもが小さいのですがゆくゆく習い事に関しても連れていきたいけど送り迎えの時間がない、でも週末は家族ででかけたいので習い事に時間を割くのは…と悩んだりします。これも共働き友人とよく話すテーマなのですが習い事つきの保育園や幼稚園に入れる、ファミサポさんに頼むなどありますがそもそも子どもの特性で結構違うと思うので今後考えていきたいと思います。

最後の締めくくりとして「古い父母像をリセットする」とありました。この言葉が腑に落ちたというかグサっときました。自分のなかにも少なからず「旧来から考えるとこうした方がいいのでは…」と多少やましくなるような気持ちがあることにも気づかされました。平日の日中、仕事で移動している際に親子連れを見かけて自分にはこの平日ゆったりお出かけという世界線は親子ともに一生来ないのかも…と思うと急に寂しくなることがあります。でもまぁ平日に保育園休んで有給で出かけるのもひとつかなと思うことにしました。私はゆとり世代でのびのび育ってきたのであんまりこうあるべき!という旧来の考え方が向いていないしそうしたいわけじゃないんだなと思いました。

Xを見ててもよくワーママvs専業、時短vsフルタイム、出社vsリモート、育休延長vs0歳児復帰などバトルが毎日のように起こっていてよくもこう飽きずに論争がでてくるなーこれは価値観のラップバトルのようなものだなと気づきました。思想のバトルというかまさに政治での保守とリベラル…あと「時短出社280万なら育休延長するけど、フルタイムフルリモ800万なら0歳児で預けて復帰する」(金額は仮です)というようなポストを見るのですが、人によって損益分岐点も異なるので一概に言えないな~~~と思うのでした。年収280万だとしても実家太くて不労所得もあれば無理に働かないだろうし…背景は見えないし人それぞれだなと思いました。

またこの本には登場しなかったトピックですが、「夫婦ともに満足度を高める働き方」を目指すためには転職、職種を見直すことも重要なんじゃないかなと思いました。共働きでも妻のほうに負担がかかりすぎているといつかパンクしてもうダメ仕事辞める!となる気がします。「持続可能な共働き」を実現するには今の働き方がキツイ場合、夫、妻のどちらかもしくは双方が転職するのもひとつなのかなと思いました。

デュアルキャリアカップルもおすすめです。